2026年8月15日に公式オンラインで確認した範囲では、0カロリー・糖質0の商品は見つかりませんでした。
一方、シャトレーゼでは糖質を70〜90%抑えたケーキ、アイス、どらやき、パン、ピザなどを販売しています。「ゼロの商品があるか」だけでなく、表示された数字の意味まで整理していきますね。
シャトレーゼの0カロリー・糖質0をどう調査した?
今回確認したのは、2026年8月15日時点のシャトレーゼ公式オンラインショップです。
「糖質カット商品」の一覧と掲載商品の個別ページを開き、商品名、商品説明、栄養成分表示、比較対象、価格を照合しました。あわせて、公式サイトの商品検索で次の言葉に該当する商品があるかを確認しています。
- 0カロリー
- カロリーゼロ
- 糖質0
- 糖質ゼロ
- 糖質カット
その結果、公式オンラインショップで確認した範囲では、0カロリーまたは糖質0を主な特徴として掲げた商品は見つかりませんでした。
ただし、この結果はシャトレーゼの全店舗、店頭限定品、地域限定品、過去に販売された商品まで含めた不存在を示すものではありません。株式会社シャトレーゼや各店舗への個別照会も行っていないため、「シャトレーゼには一切存在しない」とまでは断定できません。
公式オンラインショップでは、糖質カット商品の一覧に18件が表示されていました。この18件には通販限定のアソートセットや、同じシリーズの複数個入り商品も含まれています。
つまり、18種類の異なる味があるという意味ではありません。ここは掲載件数だけを見ると勘違いしやすいところです。
調査に使用した主な一次資料は、次のとおりです。
- シャトレーゼ公式オンライン「糖質カット商品」一覧
- シャトレーゼ公式オンラインの各商品ページ
- 消費者庁「食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン第5版」
- 消費者庁「食品表示基準Q&A」
- 株式会社シャトレーゼ「糖質カットスイーツに新商品登場」2021年5月27日発表資料
公式通販で確認できるのは0商品ではなく糖質カット商品
シャトレーゼ公式オンラインショップで中心になっているのは、カロリーや糖質を完全にゼロにした商品ではなく、通常商品などとの比較で糖質を減らした商品です。
代表的な商品の栄養成分をまとめると、次のようになります。
| 商品 | エネルギー | 表示上の糖質 | 糖アルコールなどを除いた糖質 |
|---|---|---|---|
| 糖質70%カットのアイスチョコ | 71kcal | 7.3g | アルロース、エリスリトールを除いて3.3g |
| 糖質75%カットのアイス チョコバニラバー | 122kcal | 6.0g | マルチトールを除いて3.6g |
| 糖質88%カットのプリン キャラメルナッツクリーム | 135kcal | 13.5g | エリスリトール、マルチトールを除いて2.4g |
| 糖質90%カットのどらやき | 104kcal | 11.3g | エリスリトールを除いて3.9g |
| 糖質78%カットの濃厚チョコショートケーキ | 283kcal | 13.9g | エリスリトール、マルチトールを除いて5.0g |
いずれも1個当たりの公式表示です。数値からも分かるように、糖質カット率が高くても、カロリーや糖質がゼロになるわけではありません。
たとえば、糖質70%カットのアイスチョコは、1個当たり71kcalです。同社の「たっぷりクッキー&バニラ」と100g換算で比べ、糖質70%カット、カロリー50%オフと案内されています。
一方、糖質90%カットのどらやきは、1個当たり104kcalです。エリスリトールを含む栄養成分表示上の糖質は11.3gですが、エリスリトールを除いた糖質量として3.9gが併記されています。
この「90%カット」は、商品に含まれる糖質の90%が消えているという意味ではありません。同社の「北海道産大納言どらやき」と100g換算で比較した結果です。
比較対象と計算単位が分からないまま数字だけを見ると、「1個の糖質が通常品より必ず90%少ない」と受け取ってしまうことがあります。カット率は、実際に食べる1個分の含有量とは別の情報として読む必要があります。
0カロリー・糖質0・砂糖不使用は何が違う?
0カロリー、糖質0、糖類ゼロ、砂糖不使用は、似ているようで指している内容が異なります。
まず覚えておきたいのは、食品表示の「0」が必ずしも数学的な完全ゼロを意味しないことです。
消費者庁の「食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン第5版」に掲載された食品表示基準別表第9では、栄養成分表示で0と表示できる量が定められています。
- 熱量:食品100g当たり5kcal未満
- 熱量:一般に飲用する液状食品100ml当たり5kcal未満
- 糖質:食品100g当たり0.5g未満
- 糖質:一般に飲用する液状食品100ml当たり0.5g未満
- 糖類:食品100gまたは飲料100ml当たり0.5g未満
そのため、「0カロリー」と表示された食品にも、ごく少量のエネルギーが含まれている可能性があります。糖質0の表示も、必ず分子レベルで糖質がまったく存在しないという意味ではありません。
また、糖質と糖類は同じものではありません。
糖質は、炭水化物から食物繊維を除いたものです。糖類は糖質の一部で、ブドウ糖、果糖、ショ糖などの単糖類と二糖類を指し、食品表示上は糖アルコールを含みません。
「糖類ゼロ」であっても、でんぷんや糖アルコールなど、糖類に分類されない糖質が含まれる場合があります。反対に、「糖質0」は糖類だけでなく、より広い範囲を見た表示です。
「砂糖不使用」は、さらに別の考え方です。
消費者庁の食品表示基準Q&Aでは、「砂糖不使用」「砂糖無添加」と表示するには、糖類を添加していない旨の基準を満たす必要があると説明されています。単に製造時に白砂糖を入れていないというだけではなく、糖類の代わりになる原材料の使用や、製造中に糖類が増える工程などにも条件があります。
その条件を満たしていても、牛乳、果物、穀類などの原材料がもともと持つ糖類まで消えるわけではありません。食品本来の成分として糖類が残っている場合でも、基準を満たせば糖類無添加と表示できることがあります。
したがって、次のように切り分けると迷いにくくなります。
- 0カロリー:基準値未満の熱量であることを示す表示
- 糖質0:糖質について0と表示できる範囲であることを示す表示
- 糖類ゼロ:単糖類と二糖類が基準値未満であることを示す表示
- 砂糖不使用:糖類を添加していない旨の基準を満たした表示
- 糖質カット:比較対象より糖質を一定量または一定割合減らした表示
シャトレーゼの「糖質75%カットのアイス チョコバニラバー」には、砂糖不使用のチョコレートが使われています。しかし、商品全体の糖質は0ではありません。
1個当たりの炭水化物は12.3gで、内訳は糖質6.0g、食物繊維6.3gです。そのうえで、マルチトールを除いた糖質量が3.6gと案内されています。
砂糖不使用の原材料を使った商品と、糖質0の商品は別物だと分かる例ですよね。
糖アルコールを除いた糖質はどう読めばいい?
シャトレーゼの商品ページでは、栄養成分表示上の糖質に加え、「エリスリトールを除いた糖質」「マルチトールを除いた糖質」などが記載されています。
ここで大切なのは、大きく書かれた少ないほうの数字だけを商品の総糖質だと思わないことです。
たとえば、糖質90%カットのどらやきには、次の2つの数値があります。
- 栄養成分表示上の糖質:11.3g
- エリスリトールを除いた糖質:3.9g
差の7.4gは、主に除外対象として示されたエリスリトールに相当します。3.9gという数字が間違いなのではなく、何を含めて数えた数値なのかが異なるのです。
糖質70%カットのアイスチョコも同様です。栄養成分表示上の糖質は7.3gですが、アルロースとエリスリトールを除くと3.3gとされています。
こうした併記は、商品の比較に役立つ一方、読み手が「除外後の数字だけが本当の糖質」と思い込むと混乱につながります。糖アルコールなどを含む数値と除いた数値は、どちらかが誤りなのではなく、用途の異なる情報です。
普段のおやつを選ぶなら、まず次の順番で確認すると分かりやすいですよ。
1. 栄養成分表示上の糖質を見る
2. 糖アルコールなどを除いた補足値があるかを見る
3. 1個当たりか100g当たりかを確かめる
4. エネルギーと脂質も確認する
5. 糖質カット率の比較対象を読む
自己流で糖アルコールを何度も差し引くと、商品ページの計算と合わなくなることがあります。医師や管理栄養士から糖質量の管理方法を指定されている方は、どちらの数値を使うかも確認してください。
糖質78%カットの濃厚チョコショートケーキを見ると、この確認が必要な理由がよく分かります。
同商品は、エリスリトールとマルチトールを除いた糖質が5.0gですが、エネルギーは283kcal、脂質は22.8gです。糖質を抑えていても、クリームやチョコレートなどに由来するエネルギーまでゼロになるわけではありません。
「糖質が少ない」と「カロリーが低い」は、重なることもあれば重ならないこともあります。目的に応じて見る数字を変えることが大切です。
シャトレーゼはなぜゼロより糖質カットを展開している?
シャトレーゼは、2021年5月27日に発表した公式資料で、2009年から糖質カットスイーツを販売していると説明しています。
同資料では、ケーキだけでなく、シュークリーム、プリン、アイス、チョコレート、どらやき、パン、ピザまで展開していることも紹介されました。
また、食物繊維や豆乳などを利用し、糖質を抑えながらおいしさを損なわない商品を届ける方針が示されています。これは筆者の推測ではなく、シャトレーゼ自身が公表している開発方針です。
現在の商品にも、その流れが続いています。
糖質90%カットのどらやきでは、砂糖の代わりにエリスリトール、小麦粉の代わりに食物繊維や大豆粉を使用。白州名水で炊いた餡の煮汁も利用し、1個104kcal、エリスリトールを除いた糖質3.9gに抑えています。
糖質70%カットのアイスチョコでは、食物繊維や豆乳を使い、1個71kcalに仕上げています。ケーキでは、食物繊維や大豆粉、糖アルコールなどを組み合わせながら、スポンジやクリームのある形を残しています。
こうした事実を見ると、シャトレーゼの糖質カット商品は、数値をすべて0にすることよりも、普段食べるお菓子や軽食の形を保ちながら糖質を減らす設計だと考えられます。
完全な0を必要とする方には合いませんが、「ケーキを避ける」「アイスを我慢する」という二択以外の選択肢を用意している点には意味があります。
糖質カット商品の販売状況と選び方は?
2026年8月15日の調査時点では、公式オンラインショップの糖質カット商品一覧に18件が掲載されていました。
代表的な価格は次のとおりです。
- 糖質70%カットのふんわりロール:税込162円
- 糖質88%カットのプリン:税込194円
- 糖質90%カットのどらやき:税込194円
- 糖質78%カットの濃厚チョコショートケーキ:税込356円
- 糖質75%カットのアイス チョコバニラバー6個入:税込453円
- 糖質70%カットのアイス各種4個入:税込594円
- 糖質84%カットのショートケーキ2個入:税込680円
- 糖質86%カットのピザ マルゲリータ:税込432円
- 糖質81%カットのテーブルパン6個入:税込669円
商品によって、オンライン通販、Web予約・店舗受取など購入方法が異なります。通販用のセット商品もあるため、公式オンラインに掲載されていても、近所の店舗で単品購入できるとは限りません。
反対に、オンライン調査だけでは店頭限定品や地域限定品を拾い切れない可能性があります。利用店舗の在庫や取扱商品については、店舗へ確認するのが確実です。
商品を選ぶときは、カット率の大きさだけでなく、実際に食べる量を基準にしましょう。
たとえば、糖質70%カットのアイスチョコは1個71kcalですが、糖質78%カットの濃厚チョコショートケーキは1個283kcalです。カット率だけを比べると、1個食べたときのエネルギー差が見えません。
暮らしの食品表示を調べてきた筆者としては、「何%減ったか」より先に「1個食べると何g、何kcalか」を見る方法をおすすめします。そのほうが、今日のおやつとして取り入れやすいかを判断しやすいからです。
また、価格、原材料、内容量、取扱状況は変更されることがあります。公式サイトにも、リニューアルにより商品ページと実際のパッケージで表示内容が異なる場合があると記載されています。
購入時には、手元の商品パッケージにある最新の栄養成分表示とアレルギー表示を優先してください。
筆者の考察|「ゼロがない」より表示の読み分けが重要
今回の調査で筆者が重要だと感じたのは、0カロリーや糖質0の商品が確認できなかったことだけではありません。
より大きなポイントは、同じ商品ページに「表示上の糖質」と「糖アルコールなどを除いた糖質」が並び、さらに別の場所に糖質カット率が書かれていることです。
たとえば、どらやきには11.3g、3.9g、90%という3種類の数字が登場します。それぞれ意味はありますが、説明を読まずに一つだけ拾うと、商品の内容を正しくつかめません。
個人的には、今後の商品表示には次の情報をまとめて比較できる工夫が求められると考えます。
- 1個当たりの総糖質
- 糖アルコールなどを除いた糖質
- 1個当たりのエネルギー
- 比較した通常商品の名称
- 1個当たりと100g換算の区別
シャトレーゼは2009年から糖質カット商品を展開し、現在は甘いスイーツだけでなく、パンやピザまで選択肢を広げています。この品ぞろえは、「糖質を気にするなら甘いものを一切やめる」という考え方とは異なるものです。
一方で、糖質カット商品が治療食になるわけではありません。血糖値の管理や糖質制限について医療者から指示を受けている場合は、「90%カット」という目立つ表示だけで判断せず、実際の含有量を医師や管理栄養士と確認する必要があります。
0という言葉は分かりやすい反面、0でなければ選べない人と、少量なら生活に取り入れられる人では必要な商品が違います。まず自分が求めているのが「厳密な0」なのか、「通常品より少ないこと」なのかを分けると、商品選びがぐっと楽になりますよ。
まとめ
2026年8月15日にシャトレーゼ公式オンラインショップを確認した範囲では、0カロリーまたは糖質0を主な特徴として掲げる商品は見つかりませんでした。
確認できたのは、通常商品などとの比較で糖質を70〜90%減らした商品です。ケーキ、アイス、プリン、どらやき、パン、ピザなどがあり、公式の糖質カット商品一覧には通販セットを含めて18件が掲載されていました。
ただし、この調査結果は全店舗、店頭限定品、地域限定品まで含めた不存在を示すものではありません。取扱状況は公式サイトと利用店舗で確認してください。
また、0カロリー、糖質0、糖類ゼロ、砂糖不使用、糖質カットはそれぞれ意味が異なります。大きな文字だけで判断せず、1個当たりのエネルギー、糖質、脂質、糖アルコールなどを除いた補足値まで読むことが、納得できる商品選びにつながります。
よくある質問
シャトレーゼに0カロリーのケーキはありますか?
2026年8月15日に公式オンラインショップで確認した範囲では、0カロリーを掲げたケーキは見つかりませんでした。店頭限定品を含む全商品について不存在を確認した結果ではありません。
シャトレーゼで糖質カット率が最も高い商品は何ですか?
調査時点の公式一覧では、「糖質90%カットのどらやき」が確認できます。1個104kcalで、栄養成分表示上の糖質は11.3g、エリスリトールを除いた糖質は3.9gです。
砂糖不使用なら糖質0ですか?
いいえ。砂糖不使用は糖類を添加していない旨に関する表示で、糖質0を意味しません。乳製品や穀類などの原材料に由来する糖質や、糖アルコールが含まれる場合があります。