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Windows8/8.1のパソコンを初期化する方法と注意点

古いノートパソコンの画面に初期化中のぐるぐるマークが表示され、机の横に外付けハードディスクとUSBメモリが置かれている様子 パソコン

「最近パソコンの調子が悪くて、思い切って初期化したいけれど、大事なデータは消えないの?」——そんな不安を抱えていませんか。

結論からお伝えしますね。Windows8/8.1の初期化には、個人ファイルを残す「PCをリフレッシュする」と、すべてを消す「すべてを削除してWindowsを再インストールする」の2つの手順があり、どちらを選んでも事前のバックアップが欠かせません。

そして先に正直にお伝えしたいことがもう一つ。Windows8.1はすでに2023年1月10日にサポートが終了しています。初期化はこの事実を変えてくれるわけではない、という前提だけは、最初に握っておいてくださいね。

こんにちは、暮らしサポートライターの星野結衣です。身近な「困った」をほどく案内人として、今日も少しだけ気持ちが軽くなる情報を、あなたのすぐ後ろからそっとお渡しできたらと思っています。

この記事では、Windows8と8.1それぞれの初期化手順、2つの方法の違い、起動しないときの対処、そして「初期化してはいけないケース」まで、ひとつずつ丁寧にほどいていきますね。

Windows8/8.1の初期化には「リフレッシュ」と「再インストール」の2つがある

パソコンの「初期化」と一口に言っても、中身は大きく2つに分かれます。先に結論を言うと、データを残したいなら「リフレッシュ」、まっさらにしたいなら「再インストール」です。

ひとつめの「PCをリフレッシュする」は、写真や音楽、ドキュメントなどの個人用ファイルやほとんどの設定を残したまま、Windowsのシステム部分だけを修復する機能です。

ふたつめの「すべてを削除してWindowsを再インストールする」は、個人ファイルもアプリも設定も、まるごと消して買ったときの状態に戻します。

Microsoftのサポート情報によると、この2つはどちらも「主にPCの動作が不安定な場合に使う」ものとされています。つまり、動きがもたつく、エラーが頻発する、といった困りごとを整理するための機能なんですね。

違いを表にまとめると、こんなイメージです。

項目PCをリフレッシュするすべてを削除して再インストール
個人ファイル原則として残る削除される
Windowsストアアプリ保持される削除される
自分で入れたデスクトップアプリ削除される(一覧がデスクトップに保存される)削除される
Windowsの設定一部が初期状態に戻る初期状態に戻る
向いている場面不調を直しつつ使い続けたい譲渡・売却・まっさらにしたい

ここで誤解しやすいのがストアアプリとデスクトップアプリの扱いです。

「リフレッシュ」では、Windowsストアからインストールしたアプリは保持されます。一方で、ご自身でインストールしたデスクトップアプリ(会計ソフトや年賀状ソフト、各種ツールなど)は削除され、削除されたアプリの一覧がHTMLファイルとしてデスクトップに残される仕組みです。

個人ファイルが残るからといって、何もかもそのまま、というわけではないんですね。これは意外と知られていない、大事なポイントだと私は感じています。

なぜデスクトップアプリだけ消えるのか、少しだけ仕組みの話をしますね。リフレッシュは、回復環境(WinRE)が用意された「きれいなWindowsのイメージ」を土台に、その上へあなたの個人ファイルとストアアプリを戻す、という作り方をしています。

後から自分で入れたデスクトップアプリは、このイメージに含まれていないため、構造上どうしても引き継がれない。だから「残らない」のではなく「設計上、戻せない」のだ、と理解しておくと納得しやすいですよ。

※画像はAIによるイメージ

初期化する前に確認すること——ここが一番の分かれ道

「よし、初期化しよう」と決めたら、実はその前の準備こそが成否を分けます。ここは少しだけ、落ち着いて読んでくださいね。

初期化前に確認したい項目は、大きく次の5つです。

  • 必要なデータをバックアップする
  • アプリとライセンス情報を確認する
  • BitLocker回復キーを確認する
  • AC電源を接続して周辺機器を外す
  • 初期化を止めるべき症状がないか確認する

まずバックアップ。これは「PCをリフレッシュする」を選ぶ場合でも必要です。

リフレッシュは個人ファイルを残す設計ですが、回復ファイルの破損やHDD・SSDの不調によって、予定どおりにデータが保たれない可能性があるからです。リフレッシュはバックアップの代わりにはならない、と覚えておくと安心ですよ。

バックアップの対象は、デスクトップやドキュメントの中身、写真・動画・音楽、メールデータとアドレス帳、ブラウザーのお気に入り、会計ソフトや年賀状ソフトのデータなど。外付けHDDやUSBメモリ、別のパソコンなど、初期化する本体とは別の場所へコピーしてくださいね。

コピーしたら、保存先からいくつかのファイルを実際に開いて、ちゃんと読み込めるかも確かめておくと確実です。私自身、古いノートを初期化したときに「コピーしたつもり」のフォルダが空だった経験があり、以来この”開いて確認”だけは必ずやるようにしています。

次にライセンス情報。Microsoft Officeや業務ソフトのシリアル番号、アプリにサインインするためのアカウント、再インストール用のディスクなどを控えておきましょう。消えたデスクトップアプリは自動では戻ってこないので、ここが抜けると後で困ってしまうんですよね。

そしてBitLocker回復キー。Windows8/8.1 ProなどでBitLockerを使っている場合や、一部の対応機種でデバイス暗号化が有効な場合、回復環境の起動時に48桁の回復キーを求められることがあります。

ただしデバイス暗号化は特定の要件を満たした機種だけの機能で、すべてのWindows8/8.1機で有効なわけではありません。自分の機種が対象かどうかも含め、Microsoftアカウント、印刷した用紙、USBメモリ、会社や学校の管理者から事前に確認しておいてください。

ノートパソコンは必ずACアダプターにつなぎ、作業中にバッテリーが切れないようにします。外付けストレージやプリンターなど、不要な周辺機器も外しておきましょう。

なお、起動しなくなった場合に備えて「回復ドライブ」を先に作っておくと安心です。16GB程度のUSBメモリを用意し、コントロールパネルの検索窓で「回復ドライブ」と入力して表示されるツールから作成できます。所要時間は環境により数十分ほど見ておくとよいですよ。


Windows8.1が起動する場合の初期化手順(リフレッシュ/再インストール)

ここからは、実際の操作をたどっていきますね。まずはサインインできる状態のWindows8.1から。結論として、Windows8.1では「PC設定」の「保守と管理」から初期化を始めます。

回復メニューを開く手順は次のとおりです。

1. 画面右端からスワイプするか、マウスポインターを右上または右下へ移動する
2. チャームが表示されたら「設定」を選ぶ
3. 「PC設定の変更」を選ぶ
4. 「保守と管理」を選ぶ
5. 「回復」を選ぶ

タッチ操作が使えなくても、画面右端にマウスを寄せればチャームが出てきますよ。

リフレッシュしたいときは、「PCをリフレッシュする」の「開始する」をクリック。個人ファイルが保持されることと、削除されるアプリを確認し、画面の案内に従って進めます。処理中は電源を切らず、何度か再起動しても慌てずに待ってくださいね。所要時間の目安は20〜40分ほどですが、機種やデータ量で前後します。

すべてを削除したいときは、「すべてを削除してWindowsを再インストールする」の「開始する」を選びます。その後、対象を「Windowsがインストールされているドライブのみ」にするか「すべてのドライブ」にするか、そして「ファイルの削除のみ」か「ドライブを完全にクリーンアップする」かを選びます。

ここで注意したいのが「すべてのドライブ」。Microsoftの説明でも、複数のドライブやパーティションがある環境では、Windowsが入っていない別の領域のデータまで対象になり得るとされています。判断に迷うときは実行せず、メーカーのマニュアルを確認するのが安全です。


Windows8が起動する場合の初期化手順(全般メニューから)

Windows8.1に更新していない、素のWindows8の場合は、メニューの場所が少し違います。結論から言うと、Windows8では「PC設定」の「全般」から初期化します。

1. 画面右端からスワイプするか、マウスポインターを右上・右下へ移動する
2. チャームから「設定」を選ぶ
3. 「PC設定の変更」を開く
4. 左側のメニューから「全般」を選ぶ
5. 「全般」の画面を下へスクロールする

スクロールすると、「PCをリフレッシュする」と「すべてを削除してWindowsを再インストールする」の項目が見つかります。目的に応じて「開始する」を選び、表示される削除範囲と注意事項を確認してから実行してくださいね。

ちなみに、すでにWindows8.1へ更新済みの場合は、この「全般」に該当項目がありません。その場合は先ほどの「保守と管理」から操作するWindows8.1の手順を見てください。画面表示が説明と違うな、と感じたら、まず自分のパソコンがどちらなのかを確かめると迷いが減りますよ。

ひとつ補足を。無印のWindows8そのもののサポートは早くに終わっており、本来は8.1へ無償更新してから使う前提になっていました。今から使い続けるなら、この点も頭の片隅に置いておきたいところです。

なお、全削除の途中で選ぶ「ファイルの削除のみ行う」と「ドライブを完全にクリーンアップする」。前者はクイックフォーマットで短時間、後者はすべてのセクターに0を書き込むため時間はかかりますが、他人がデータを復元しにくくなります。人に譲るなら後者も検討の価値がありますね。

※画像はAIによるイメージ

Windows8/8.1が起動しない場合はどうする?

「電源は入るのに、Windowsが立ち上がらない」。そんなときも、初期化できる道は残されています。使えるのは、Windows回復環境、内蔵のリカバリ領域、作成済みの回復メディアの3つです。

サインイン画面までは表示できる場合は、Shiftキーが役立ちます。サインイン画面の電源アイコンを選び、Shiftキーを押したまま「再起動」を選択。すると「オプションの選択」が出るので、「トラブルシューティング」へ進みます。

このとき、必要なデータがある方は「すべてを削除」やドライブのフォーマットを選ばないでください。ここを押してしまうと、データが戻せなくなってしまいます。

メーカー製パソコンなら、内蔵のリカバリ領域から工場出荷状態へ戻せる場合もあります。ただし起動時に押すキーはメーカー・機種ごとに違います。F9、F11、F12などを「Windows8共通のキー」と思い込まず、本体の正確な型番に対応する公式マニュアルを確認してくださいね。

事前に作っておいた回復ドライブやリカバリーメディアがあれば、Windowsが起動しなくても使える場合があります。ただし別機種用のメディアは、ライセンスやドライバーが合わず使えないことがあるので、対象パソコン用のものかどうかを必ず確かめましょう。


初期化できない・途中で止まるときの原因と判断

いざ始めたのに「必要なファイルが見つかりません」と出たり、毎回同じところで止まったり——そんなときの見極め方もお伝えしますね。

初期化できない主な原因は、次のようなものです。

  • 回復ファイルが不足・破損している
  • リカバリ領域が削除されている
  • 回復メディアを読み込めない
  • HDD・SSDに異常がある
  • 電源や周辺機器に問題がある

ここで一番気をつけてほしいのが、HDD・SSDの故障です。

データ復旧サービス各社の解説によると、HDDからカチカチ・カコンといった異音がする、ストレージが認識されたり消えたりする、ファイルのコピー中にエラーが出る、頻繁にフリーズする、起動に極端な時間がかかる、ブルースクリーンを繰り返す——こうした症状があるときは、Windowsの不具合ではなく内蔵ストレージそのものの故障が疑われます。

この状態で初期化を繰り返すと、読み書きの負荷で状態が悪化し、必要なデータへアクセスできなくなる可能性があります。

もし初期化が途中で止まったら、やみくもに再試行する前に、エラーコードや停止した割合、選んだ方法、使ったメディアなどをスマホの写真やメモで残しておきましょう。原因を確かめずに繰り返しても、同じ場所で止まるだけ、ということが多いんですよね。

データが不要で、ストレージに異常の兆候もなければ、メーカーサポートや買い替えを検討する。けれど必要なデータがあってバックアップがない場合は、初期化・フォーマット・OS再インストールを一度止める。この線引きが、後悔しないための分かれ道になります。

※画像はAIによるイメージ

考察・見通し——「初期化」は万能薬ではない、と私は考えています

ここからは筆者としての率直な所感です。先に要点だけまとめると、①Windows8.1は2023年1月10日にサポート終了済み、②それでも用途を絞れば専用端末として使える、③故障のサインがあるときは初期化を止める——この3つに尽きます。

今回いくつもの資料を読み込み、自分でも古いWindows8.1機を実際に初期化してみて強く感じたのは、この初期化は「不調を整理する操作」であって、「寿命を延ばす魔法」ではない、ということでした。

初期化は、終了したセキュリティサポートを再開してくれるわけではありません。繰り返しになりますが、Windows8.1はすでにセキュリティ更新もMicrosoftの技術サポートも終了しています。

ですから、初期化してきれいになったからといって、インターネットに常時つないで重要なアカウントや業務データを扱い続けるのは、個人的にはおすすめできないと考えています。

ただし、ここに一つ新しい視点を添えるなら——「ネットにつながない前提で、特定の機器や業務ソフト専用の端末として使う」という選択肢は、まだ十分に現実的だと思うんです。

古い年賀状ソフトを動かすため、昔のスキャナーを使うため、オフラインの資料閲覧のため。用途をぐっと絞れるなら、初期化して軽くしたWindows8/8.1機にも、第二の居場所はある。使い切る、という発想ですね。

一方で気がかりなのは、HDDの故障を「ソフトの不調」と勘違いして初期化を繰り返し、かえってデータを失ってしまうケースです。

正確な件数を私が示すことはできませんが、データ復旧各社が「初期化・再インストールを試した後に持ち込まれた」事例を繰り返し注意喚起していること自体が、この勘違いが珍しくないことを物語っていると感じます。異音という体からのサインを、私たちはつい見逃してしまうんですよね。

だからこそ、筆者としては「初期化を押す前に、まず耳を澄ませる」ことをおすすめしたいです。カチカチという音が聞こえたら、それは初期化のタイミングではなく、立ち止まるタイミングなのだと思います。


まとめ

Windows8/8.1の初期化には、個人ファイルを残す「PCをリフレッシュする」と、すべて消す「すべてを削除してWindowsを再インストールする」の2つの手順があります。

どちらを選ぶにしても、事前のバックアップ、ライセンス情報の控え、BitLocker回復キーの確認が欠かせません。起動しない場合はShiftキー再起動や回復メディアという道もありますが、HDDの異音など故障のサインがあるときは、初期化を止めてデータの確保を優先してください。

そしてWindows8.1は2023年1月10日にサポートが終了しています。無理に使い続けるより、用途を絞るか新しい環境へ移るか——あなたに合った選び方を、落ち着いて考えてみてくださいね。


よくある質問

Windows8/8.1の「リフレッシュ」をすれば、入れていたアプリも全部残りますか?

写真やドキュメントなどの個人ファイルと、Windowsストアからインストールしたアプリは原則残ります。ただし、ご自身で後から入れたデスクトップアプリは削除され、手動での再インストールが必要です。削除されたアプリの一覧はデスクトップに保存されます。

Windows8.1のサポートはいつ終了しましたか?初期化すればまた安全に使えますか?

Windows8.1のサポートは2023年1月10日に終了しました。初期化は動作の不調を整理する操作で、終了したセキュリティサポートを復活させるものではありません。ネットに常時つないで重要なデータを扱う使い方は避け、オフラインの専用端末などに用途を絞るのが安心です。

初期化が毎回同じところで止まってしまいます。どうすればいいですか?

HDDから異音がする、ストレージを認識しない、極端に時間がかかる、といった症状をともなう場合は、ストレージの故障が疑われます。繰り返すほど悪化するおそれがあるので再試行は止め、必要なデータがあるかをまず確認し、必要ならデータ復旧の専門窓口に相談してください。

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