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さつまいも壁面飾りの作り方|季節を彩る掲示アイデア特集

茶色や紫色の折り紙で作られたさつまいもの壁面飾りが、教室の壁に葉っぱやつると一緒に飾られている秋らしい風景 保育園

さつまいもの壁面飾りは、茶封筒や折り紙、色画用紙などの身近な材料で誰でも手軽に作れる、秋の掲示にぴったりの製作アイデアですよ。

10月から11月にかけて、保育園や幼稚園、児童発達支援の施設などでは、芋掘り遠足や収穫の時期に合わせてさつまいもの壁面飾りを作る機会が増えてきますよね。

「せっかく作るなら、子どもたちが楽しく取り組めて、しかも仕上がりが可愛いものを作りたい」と考える先生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、実際の保育・療育の現場での取り組み事例や、複数の製作アイデアをもとに、さつまいもの壁面飾りの作り方を分かりやすく整理してご紹介していきますね。

さつまいも壁面製作とは?どんなねらいがあるの?

さつまいも壁面製作とは、折り紙や画用紙、新聞紙などの素材を使って、さつまいもの形や質感を表現し、教室や施設の壁に飾る秋の製作活動のことです。

単なる飾りづくりに見えて、実はいくつもの発達的なねらいが込められているんですよ。

保育士の求人・お役立ち情報を発信する「保育士バンク!」のコラムによると、芋掘りをテーマにした製作には「芋掘りに対するイメージを膨らませ、親しみを持つ」「身近な素材を使って自分なりのさつまいもの表現を楽しむ」というねらいがあるとされています。

実際に、茨城県石岡市にある児童発達支援「こどもサークル石岡キッズ」では、2024年11月7日のブログ記事で、前日に芋掘り遠足に出かけた翌日にさつまいも製作を行ったことが紹介されていました。

子どもたちに「さつまいもがどんなふうに育つのか」をイメージしてもらうために、前日に掘ったさつまいもを実際に見せたり、絵本の写真を見せたりする工夫がされていたそうです。

そのうえで、折り紙を小さくちぎって台紙に貼っていくという作業を行い、指先を使う力を養うことも活動の目的として掲げられていました。

こうした背景を知ると、さつまいもの壁面飾りづくりが「ただ可愛い飾りを作る」以上の意味を持つ活動だということが伝わってきますよね。

筆者としては、季節の掲示物づくりが同時に手指の巧緻性や季節の理解を育てる機会になっている点に、あらためて製作活動の奥深さを感じました。


折り紙・色画用紙で作る基本のさつまいも壁面飾り

一番手軽で取り入れやすいのが、折り紙や色画用紙を使った平面〜半立体タイプのさつまいも壁面飾りです。

こどもサークル石岡キッズの事例では、まず茶色い模造紙を「畑」に見立て、そこにさつまいもの台紙を貼り付けるという構成が取られていました。

台紙は大きいもの、細長いもの、丸っこいものなど複数の形を用意し、子どもたちが好きな形を選べるようにしていたそうです。

作り方の手順はとてもシンプルで、以下のような流れになっています。

  • 折り紙を指先で小さくちぎる
  • のりを人差し指で台紙全面に塗る
  • ちぎった折り紙を、白いところがなくなるまで貼っていく
  • 茶色い模造紙(畑に見立てた台紙)に貼り付ける
  • 最後に葉っぱのパーツを付けて完成

この方法のいいところは、はさみを使わずに指先だけで作業が完結する点です。

ちぎる、つまむ、貼るという動作を繰り返すことで、小さなお子さんでも無理なく参加できる製作になっていますよ。

※画像はAIによるイメージ

一方、保育・幼児教育の実践事例を紹介するサイト「ほいくる」で紹介されていた放課後等デイサービスでの投稿では、もう少し立体感のある作り方が紹介されていました。

茶封筒を水彩絵の具で塗り、緩衝材や新聞紙を中に詰めて封筒の両端を握ることで、さつまいもらしいふっくらとした形を作るという工夫です。

麻紐を使ってホチキスで両端を留め、ハート型に切った色画用紙を少し握って立体感を出しながら芋づるらしく飾り付ける、という手順も紹介されていました。

同じ「さつまいも」というモチーフでも、平面のちぎり絵から半立体のふっくらタイプまで、素材や作り方によって表現の幅が大きく広がることが分かりますね。


新聞紙やフェルトを使った立体的な壁面飾りのアイデア

もう少し本物らしい質感を出したい場合は、新聞紙やフェルトを使った立体表現もおすすめですよ。

保育士向け情報メディア「保育のお仕事レポート」では、新聞紙をくしゃくしゃに丸めてさつまいもの形を作り、クラフト紙で包んでから絵の具で色づけするという方法が紹介されていました。

あらかじめ保育室の壁に芋づるや葉っぱの装飾をしておくことで、子どもたちが完成したさつまいもをスムーズに貼り付けられるという工夫も紹介されています。

クラフト紙はザラッとした手触りが特徴で、絵の具をつけたときの色合いも画用紙とは違った風合いになるため、いつもと違う感触を楽しみながら製作できる点が魅力とされていました。

フェルトを使った壁画製作の場合は、あらかじめさつまいもや葉っぱ、つるの形にフェルトを切っておき、子どもたちが大きな布に貼り付けていくという流れになります。

裏面がシールになっているフェルトを使えば、0歳児や1歳児のクラスでも挑戦しやすくなるという点も、現場ではよく工夫されているポイントのようです。

たんぽ(脱脂綿をガーゼで包んで輪ゴムで留めた道具)を使う方法も同メディアで紹介されており、絵の具を染み込ませたたんぽで色を付けていく工程は、乳児クラスの子どもでも楽しめる作業とされていました。

年長クラスであれば、画用紙に直接たんぽを押し当てて、さつまいもの形そのものを表現することに挑戦してみるのも面白そうですね。


型紙やモグラのモチーフを使った本格的な壁面飾り

「もっとしっかりとした仕上がりにしたい」という場合は、無料配布されている型紙を活用する方法もあります。

壁面飾りの型紙配布を専門に扱うサイト「壁面飾りの型紙屋さん」では、「さつまいもと焼きいも」というテーマの無料ダウンロード型紙が紹介されていました。

サイズの目安として、さつまいもは横約10cm×縦約16cm、焼きいもは横約8cm×縦約9cm、はっぱは横約7cm×縦約7cmという具体的な数値も公開されています。

必要な色画用紙として、むらさき・ピンク・赤・黒・黄色・緑・濃い緑の7色が挙げられており、はさみやアートナイフ、のり、カッターマットを使って型紙通りにカットし、画用紙に写して組み立てていく手順が説明されていました。

※画像はAIによるイメージ

また、一般社団法人ペーパーデコレーション協会は、2024年9月6日に「紙で作る さつまいもとモグラの壁面飾り」というテーマの製作をYouTubeで公開しています。

色画用紙で少しふっくらとした半立体のさつまいもを作り、かわいいモグラが土からひょっこり顔を出している様子を表現するというアイデアで、保育園や幼稚園の芋掘り体験の飾りにぴったりの内容とされていました。

必要な道具として、色画用紙(B4または八つ切サイズ)、はさみ、接着剤、えんぴつ、ひも、箸などの丸い棒、ハンカチ、穴あけパンチが挙げられており、丸い棒を使ってさつまいもに丸みを出す工夫がされている点が特徴的です。

さつまいもだけでなく、モグラという「掘る側」のキャラクターを組み合わせることで、壁面全体にストーリー性が生まれ、見る人を楽しませる仕掛けになっていますね。

このように、単純なさつまいものパーツだけでなく、土や動物といった周辺の要素を加えることで壁面全体の完成度がぐっと上がるという点は、他の紹介記事ではあまり触れられていない視点かもしれません。


実際の保育・療育現場ではどう取り入れられている?

ここまで紹介してきた作り方は、実際の現場でどのように活用されているのでしょうか。

こどもサークル石岡キッズの活動記録を見ると、さつまいも製作の前日にあたる2024年11月6日には、石岡市朝日里山学校という施設で実際に芋掘り体験を行っていたことが分かります。

以前は小学校だった建物や敷地を再利用した施設で、職員がお芋の株を見つけ、子どもたちが茎を引っ張ってお芋を引き出すという体験がされていました。

その様子は「うんとこしょ〜どっこいしょ〜」という掛け声とともに紹介されており、掘ったお芋はおやつとしてふかし芋にして食べたことも記録されています。

つまり、壁面飾りづくりは単独の活動ではなく、「収穫体験→振り返り→製作」という一連の流れの中に位置づけられていたということですね。

これは非常に理にかなった進め方だと筆者は感じます。

実際に土に触れ、芋を引っ張り出す感触を体験した直後だからこそ、子どもたちは「さつまいもがどんな形で土に埋まっていたか」をより具体的にイメージしながら製作に取り組めたのではないでしょうか。

「保育のお仕事レポート」でも、フェルトを使った壁画製作の際に「さつまいもが土の中でどんな風に埋まっているのかイメージできるように、製作する前に芋掘りをテーマにした絵本などを読み聞かせておくのもいい」という工夫が紹介されており、体験と製作をセットで考える視点は現場で広く共有されているようです。


世間の反応・注目されているポイント

さつまいも壁面製作は、SNSやブログでも季節の風物詩として頻繁に取り上げられているテーマです。

「ほいくる」に投稿された放課後等デイサービスでの実践例では、「指筆やハケ、絵筆、スポンジなど、色付けに使う道具は様々」で、「詰め物をしたり、握って形作ったり、それぞれで好きな工程、得意な工程、できる工程を楽しみながら取り組みました」と紹介されており、出来栄えは「想像以上」だったとコメントされていました。

これは、障害の有無や発達段階に関わらず、一人ひとりが得意な作業を選んで参加できる製作であることを示すエピソードだと感じます。

「保育士バンク!」や「保育のお仕事レポート」といった保育士向けメディアでも、ちぎり絵、フェルト、新聞紙、たんぽなど複数の技法が繰り返し紹介されており、どの技法も「身近な素材で、幅広い年齢の子どもが参加できる」という共通点を持っている点が支持されている理由のようです。

また、型紙を使った本格的な壁面飾りに関しても、保育園・幼稚園だけでなく介護施設やデイサービスといった高齢者向けの現場でも活用されているという紹介があり、さつまいもというモチーフが世代を超えて親しまれていることがうかがえますね。


考察:さつまいも壁面飾りが選ばれ続ける理由と今後の広がり

ここまでの事例を振り返ってみると、さつまいもの壁面製作がこれほど多くの現場で繰り返し取り入れられている理由が見えてくる気がします。

第一に、材料の入手しやすさが大きいと筆者は考えます。

折り紙、色画用紙、新聞紙、茶封筒、フェルトなど、どれも園や施設に常備されているものばかりで、特別な準備をしなくてもすぐに取りかかれる手軽さがありますよね。

ただ、この「手軽さへの需要」自体、近年の保育現場が置かれている状況と無関係ではないように思います。

保育士不足が続くなかで、行事や壁面の準備にかけられる時間そのものが限られてきているという声は、保育士向け求人メディアのコラムなどでもたびたび取り上げられているテーマです。

そう考えると、こどもサークル石岡キッズの事例のように「体験の翌日に、ちぎって貼るだけで完成する製作」を選んでいることには、単なる好みではなく、限られた準備時間の中で子どもの学びの質を落とさない工夫という意味合いもあるのではないかと筆者は見ています。

第二に、作業工程の幅広さです。

ちぎる・貼る・丸める・握る・のりを塗るといった動作は、それぞれ難易度が異なるため、0歳児から年長児、さらには成人の利用者まで、同じテーマでも一人ひとりに合わせた関わり方ができる懐の深い製作だと感じます。

第三に、体験との結びつきの強さも見逃せないポイントです。

こどもサークル石岡キッズの事例のように、実際の芋掘り体験と製作をセットで行うことで、単なる工作以上に「食べ物がどう育つのか」「収穫の喜び」といった学びにつながっている点は、他の季節製作にはない強みではないでしょうか。

今後については、型紙やモグラのような周辺モチーフを組み合わせるアイデアが、さらに多様化していくのではないかと個人的には見ています。

一般社団法人ペーパーデコレーション協会がYouTubeで動画を公開しているように、文字の手順だけでなく動画で作り方を確認できる情報源が増えていることも、忙しい先生や保護者にとって「見ながら短時間で仕上げられる」心強い環境になっていくはずです。

これはクリスマス飾りや節分の豆まき製作など、他の季節行事の壁面づくりでも同様の流れが進んでおり、さつまいも製作はその中でも特に「収穫体験と結びつけやすい」という点で独自の位置を占めているように感じます。

筆者としては、完成度の高さだけを追い求めるのではなく、子どもたち自身が「自分の手で作った」という達成感を持てるような関わり方を大切にしてほしいと感じています。

多少形がいびつでも、指先を一生懸命動かして仕上げたさつまいもには、既製品にはない温かみがありますし、それこそが壁面飾りづくりの一番の価値なのではないでしょうか。


まとめ

さつまいもの壁面飾りは、折り紙のちぎり絵から茶封筒を使った半立体のもの、新聞紙やフェルトを使った立体表現、さらには無料型紙やモグラのモチーフを取り入れた本格的なものまで、素材や技法によって幅広いバリエーションがあります。

こどもサークル石岡キッズの事例のように、実際の芋掘り体験と組み合わせることで、製作活動がより意味のあるものになりますし、年齢や発達段階に応じて作業内容を調整しやすい点も大きな魅力です。

季節の掲示を考えているなら、まずは身近にある折り紙や新聞紙から、無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。


よくある質問

さつまいもの壁面飾りに最低限必要な材料は何ですか?

折り紙または色画用紙、のり、はさみがあれば基本的なちぎり絵タイプの壁面飾りは作れます。より立体感を出したい場合は、新聞紙や茶封筒、絵の具を追加で用意すると表現の幅が広がりますよ。

何歳くらいの子どもから製作に参加できますか?

たんぽを使った色付けやシール貼りなど、指先の力があまり必要ない作業であれば0歳児や1歳児クラスでも楽しめます。折り紙をちぎる作業やはさみを使う工程は、年齢や発達段階に応じて先生がサポートしながら進めるとよいでしょう。

芋掘り体験をしていなくても製作は成立しますか?

もちろん成立しますが、絵本の読み聞かせや実物のさつまいもを見せる時間を製作前に設けると、子どもたちがイメージを膨らませやすくなります。こどもサークル石岡キッズの事例のように、体験と製作をセットにする工夫が現場でも広く取り入れられています。

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